ロンドンの旅案内　3 オイスターカードについて

ロンドンの英国に於ける地図

春真っ盛り！旅に出たくなります！

今年のGWはお勤めなさっていらっしゃる方々でメーデーがお休みでしたら
5月2日のみ休暇をいただけたら
9連休という大型連休になる
ゴールデンイヤーです

しかし・・それは私たち旅行業界人にとっても
1年の内の前半で最も盛り上がりを見せてくれる時期でもあり
忙しくなる反面
何故か“ハイ状態”にもなる業界きっての“自虐的ウィーク”でもあります

英国へお出かけになる皆様も多いことでしょう

出稼ぎ先のでN旅行社でも
この時期の英国行きツアーはどのコースも満杯です

英国も日々これから1年で1番美しいシーズンへ突入します

その旅の中でもロンドンへいらっしゃる皆様も多いことと思います

この街をご自身で観光や愉しいお時間を過ごされる方へ
今回はガイドの裕子さんもご推薦
彼女のアドヴァイスで私自身も前回のロンドン滞在中は便利だった
地下鉄・バスでの移動に“やさしい”
オイスター・カード（Oyster card)のご紹介です

　　　　　　　　　

【オイスター・カード　Oyster card】

この春関東地区（だけでなかったら・・本当にごめんなさい・・）に
JR東日本が発行しているSuicaがリニューアルになって
地下鉄・私鉄・バスとも使えるようになったり、
東京メトロと都営バスや私鉄が共通して利用できるPASMOが発行されたり・・・

都内での勤務や遊びに行ったり、と
絶対にはずせない私の生活の中での公共交通手段なのに
実はそのどれも持っていない・・・と友人共にもばかにされる日々を送っています

Suicaがまだ出始めの頃
定期を購入する際にSuicaにすると500円のチャージがついたので
何でここでチャージされるのだ・・？と
ちょっぴり反感もありました
（・・その後現在はその500円チャージの意味は理解できましたので
ご安心くださいませ・・・JR東日本様・・）

確かに定期券以上に行動範囲が広い昨今に関しては
切符購入も面倒くさいときもあるけれど・・・
通勤時急いでいる時の改札通過に
Suicaで出ようとして必ずひっかかる利用者を見て
“何て面倒な・・・”と感じること毎朝なので
私における現状の定期券や切符購入には問題ナシ！と・・・

切符販売機での長蛇の列も休日の原宿駅以外は余りないし・・ねー

ところがロンドンでは私たち観光客含め公共交通機関として
利用客の多い地下鉄に関しては
切符を購入するだけで・・どの駅も人が一杯溜まっています

と、言うよりも様々な自動販売機が投入されていて
初めての旅行者にはとても解りづらいかな～と感じることしばしばです
（実は私自身何度も“明らかに都会に出てきたカントリーサイドからの英国人？”と
見受けられる老若男女の皆様から切符自動販売機の使い方をよく尋ねられます）

そのような人だかりの場所では
起こるべくして起こるスリなどの犯罪も多く、
またまた時間も取られること！
この上ありません

そして、私たちの国のように『乗り越し→後払い精算』が存在しない
英国に関しては
きちんと料金を支払っての前払い制の徹底は怖いくらいです
（乗り越し罰金も即￡20.00に跳ね上がっています）

ですから、私は空港に到着時すでに地下鉄利用の場合は
到着時間にもよりますが
地下鉄オールゾーンのトラベルカードを購入してしまえば
あとはその日1日
切符購入も心配ナシ！てな訳で重宝していました

1日オールゾーンオフピークトラベルカード

しかし、そのトラベルカードは其れなりに行動する日は良いけれど
“今日はお天気も良くないし、1日ギャラリーに居たいし・・
そうなるとトラベルカードはもったいない”となった時
この度新しく売り出しロンドンっ子人気急上昇の
オイスターカード（Oyster card)

オイスターカード

SuicaやPASMOと違って味も素っ気もないカードですが、
ロンドンの地下鉄、バスでは
もうこれをぽんぽん改札口で叩いて（文字通り本当に！）
改札口を通っていく利用者は毎朝見かけるJRの通勤風景とまったく同じです

　　

左は地下鉄の改札口へカードを提示しているところ
右はそのカードの残高料金提示がされるところ

結構皆さん、叩きつけるようにカードを乗せて通過していきます

・・・だから、ひっかることもなく皆さん、東京と違ってガシガシ通れるのかも・・・

　　　　

　

ガイドの裕子さんもBlogでご紹介しているように
ロンドンの地下鉄やバスの値上がりが本当に訪れる度に驚くような急上昇

どこまで上がるのか・・？つうくらい旅行者にとっては悲しい事実

ロンドンではやはり車があっても
移動の便利さ、早さはこの2つの公共機関には
比べるべくもないくらいの利便高さを誇っていると思います
（あとは渋滞やどんな道でも熟知している
英国誇るオースチィンのタクシーでしょうか・・？）

地下鉄の初乗り￡4.00（約960円　07年4/15現）、
バスはどこまで乗っても同じ料金ですが
￡2.00（約480円　07年4/15現）になりました

私たちの国では考えられない“公共運賃”です

しかし！嘆いてばかりはいられないので
ロコ裕子さんご推薦のこのカードをちょっぴり試しに
利用してみてはいかがでしょう・・？

リッチモンド駅で購入したカードには
このようなカバーも付けてくれました

このカードは説明をざっと拾い読みをしていくと
いくつか利用者によっての使い分けがされています

それは私たちの国でのSuicaなどとほぼ同様です

いずれは日本へ戻らなくてはならない滞在者や
旅人には購入の仕方が比較的簡単なこのカードの使い方をご紹介します

そして、ロンドン滞在期間の長さによって、
又はその日の観光移動によって
トラベルカードとの使い分けをされてみてはいかがでしょう

　　　　

私が前回購入してきたのは
わずか￡10.00のオイスター・カードです

使い方としては
そのカードに含まれている金額から
交通機関を利用する度に
利用した分の金額が
改札口などに設置されている場所に当てるだけで引き落とされていく、というもの

ですから、改札口で先ずはカードを所定場所に当てて入ったら、
出るときに再び改札口でその所定場所にカードを当てると
乗車した使った分の料金が引き落とされて、
あとに残ったそのカードの残金が表示される、というもの

利用の仕方はSuicaやPASUMOと同じだと思います

私は先ずはトラベルオールゾーンでも利用可能な駅だった
リッチモンド駅の窓口で購入しました

この購入する時点ですでに余りロンドンでは移動することもなく
あとは空港までの片道バス・地下鉄料金のみ必要だったのです

そこで裕子さんご推薦のこのカードにトライしてみました

1：	窓口へ行く
2：	必要だと思われる金額（￡10,00にするべぇ～と適当に決めました・・）を窓口のおねえさんに伝えました「￡10.00のカードにして下さい」・・・大体の希望額でいいのだそうです
3：	窓口のおねえさんは「保障付き＊？そうでなくてもいい？」との質問私は「保障ナシ＊でいいです」と答えました
4：	窓口のおねえさんは「はいよー￡13.00＊＊ねー」私は「ほいさーこのクレジットカードでお願いしますー」

で、手に入れたのが上記のカードと3枚カードが入るカバーも一緒です
その間約5分もかかりませんでした

＊この保障付き、保障ナシというのは
カードの種類で「保障付き」はその意味そのもので
もし、まだ使える分が残っているにも関わらず落としてしまったり、
紛失してしまったり・・と泣くような羽目になった場合に備えて
紛失届けを提出すると
後程残金などを調べて出てこない、と解ったら
その分を保障して、新たに再発行してくれる・・というもの

そのためにこの「保障付き」は
英国内の在住所などのRegistration formの記入が必要になります

長期滞在なさる方や大きな額でのカードを作成する方は
こちらのフォームへの記入をされての
保障有り作成でも宜しいのではないでしょうか・・

左はそのRegistration formになります
右はそのformの中身で記入事項がたっぷり
これを窓口で記入すればその場で作ってくれます

＊＊￡10.00カードのはずなのに
何故￡13.00・・？

それはこのカードを作成することへの手数料だからです

Suicaはカードを払い戻す場合
最初の500円を払い戻してくれますが
このカードは保障ナシである場合は
紛失しても払い戻してもこの差額￡3.00は戻ってはきません

何故ならばこの料金はカードに入る￡10.00とは別の
カード作成料の手数料になるからです

ですから、この手数料￡3.00は
￡50.00のカードでも￡10.00のカードでも同料金です

ロンドンがこのカードを発行した1番の大きな理由は
駅窓口での人件費節約のため、と聞いています

￡3.00（約720円　07.4/15現）なんて高い！と思うでしょう・・？

しかし！！
それから先がSuicaやPASMOと大きな違いは
オイスター・カードでに公共交通料金支払いは
その料金が支払い（カードから引き落とされる料金）額
最大半額以上になります

特にバスは￡2.00支払う運賃が
このカードから引き落とされる料金は半額￡1.00
地下鉄初乗り￡4.00が￡1.50にまでなることもあるのです

そうなると使う毎にとてもお得に利用できるのです

手数料￡3.00はあっという間に回収できてしまいます

現在地下鉄駅で窓口のある駅（ほとんどあります）での
このカードの購入は可能です

地下鉄駅にあるオイスター・カードの案内窓口

まだまだ使い勝手がいろいろとありそうですが、
詳しくは下記サイトでもご確認の上
物価高のロンドンを上手に移動してみましょう

Oyster online - Transport for London

私も次回訪れた時に様々な交通機関にトライしてみたいと思います

様々なパンフレット案内が出ています

旅する者にとっては
公共交通機関の値上げほど悲しいものはありません

しかし、それは地元“ロコ”の皆様も同じこと

日本とはまた違ったサービスを提供していることも
発見できて・・そのお国の特徴と思えるシステムは可能な限りトライしてみましょう！

地下鉄もバスもその方それぞれの利用の仕方で
楽しんでしまいましょう

　　　　　　　　

最近はバスに乗ることに躊躇しなくなりました
街の様子も車窓からの眺めが愉しいし、
何度か通っている通りだと2階建てバスのまん前に乗るのが好きです

　

お尋ねのバス路線がありましたら
解る範囲でお答えできると思います

どうぞ、ご意見・お問い合わせは下記よりお待ちしております